Villa Jolanda / Moscato d'Asti 2010

すっかり梅雨明け、元気いっぱいの太陽が全開の今日この頃。

ですがこのワインは、まだ梅雨のなごり、湿気の白く曇る空気の夜に出会いました。


d0238364_2321614.jpgVilla Jolanda /
Moscato d'Asti
(ヴィッラ・イォランダ モスカート ダスティ)

発泡白ワインです。

イタリア北部ピエモンテ州のアレッサンドリア、アスティ、クーネオの3県で栽培されているモスカート・ビアンコ種というぶどうから作られた、ピエモンテの典型的なデザートワイン。

モスカート・ビアンコ種は、ギリシャから伝わったと思われる品種で、広くイタリアに分布している種類だそうで、甘口ワインに仕上げられ、アロマが非常に強く独特の個性がある。
果実が甘く、『マスカット』として食用ブドウともなる・・・。

要するに、マスカットから作ったしゅわしゅわ発泡する白ワインです。

体にしとっ、と湿気がまとわりつく夜、幸せにしてくれそうなワインですよね。

しっかり冷やして、ぽん、とコルクを抜いて・・・。

そうそう、このワインは発泡性の白ワインですが、シャンパンのような強い発泡性のものではない、いわゆる『微発泡』。
ですからシャンパン用のコルクじゃなくて、普通のコルク栓を使用しているのです。


香りは、香水のかおりの説明によく使われる『ウッド系』とでもいいましょうか、予想よりずいぶんナチュラルな木のかおりで、少しびっくり。

マスカットのお酒ですから、あまーい、かわいい女の子たちに愛されそうな香りを予想していたのに、実際は、ショートカットの清潔感漂う女の子が森から出てきたような印象でした。

口に含んでみると、またまた予想を裏切られる味わい。

香りから予想するに、さっぱりとした甘さなのかと思いきや、しっかりと、デザートワイン。
蜜の味わい。
だけど、このワインの素敵なところは、蜂蜜のような濃厚な甘さじゃなく、さわやかに甘い。
後味は、少しラムネに似ているかな。
とてもチャーミングな甘さです。

色合いは、やわらかい麦わら色。
うつくしく輝く月の光のようでした。



今夜の月も、まさにこのワインのような色合いです。



窓を見上げれば、銀色とは違う、白金の月。

梅雨のあいだ、ずいぶん潤んだ蜂蜜色だったけれど、

今夜は、はじまったばかりの夏の夜の空気の中、

まぶしいくらいの光。

てのひらを空にむけたら、さらさらとふりそそぎ、指の間からこぼれそうな月の都からの光。


月のなみだは、今夜あふれるひかりに姿を変え、夏を連れてくる。
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# by strabacco | 2011-07-12 23:23 | ワイン

銀河高原ビール [アメリカン ペール エール]

d0238364_2352315.jpg一番初めに書くものなので、しるしになるお酒を。
 
せっかくの書き始めには、思い入れの強いお酒と、今日という日にゆかりのあるビールにしました。



銀河高原ビールはご存知、岩手県は沢内の地ビール。
今ではビール好きな方々の間では知らない人はいないくらいの老舗なイメージですよね。

HPはこちら
http://www.gingakogenbeer.com/

一番有名なビールは、とてもきれいな藍色のガラス瓶。

仕事でよく盛岡にお邪魔する私ですが、岩手は街並みや文化、そして何よりもそこに住む人々のこころに、優しく、美しく、そして、あたたかな中のセンスの良さを感じます。

話が早速逸れましたが、この銀河高原ビールは、ここ最近の地ビールブームよりももっと前の発生、地ビールの走りだった、と岩手の皆さんが自慢げにに話してくださいました。

もともと私はスコットランドでギネスビールを飲んでから、黒ビールファンではありますが、ペールエールは黒ビールよりも淡い琥珀の色合い。
BASSやKILKENNYに近い色ですね。


ですが、麦芽100パーセント、たくさんのホップを使っているビールですから、香りも味わいも、優しさの中にしっかりと主張が感じられます。

しかしイギリスのビールで有名なイメージのペールエールですが、この[アメリカン ペール エール]って?と、調べてみたところ、一番の特徴は、香りづけに使われている『カスケードホップ』による香りと苦みなんですって。

味わってみると、確かに!

口に含む前から、とっても豊かな香り。
変な表現かもしれないけれど、ホップという植物の強さや生命力を感じるくらいの、伸びやかで、植物が大地に生を受けて育ってきた、『素朴の強さ』を感じます。

ひとくち味わった後に、深く呼吸してみると、体じゅうに素材のいのちが感じられるような、すてきなビールでした。

未曾有の震災が起こったこの時期に、この時期だからこその、新商品。
ビールを飲み下した時に、体じゅう広がる香りの芯の強さ。

それは、多くを語らず、ただ一つこころを強くたずさえ、一歩一歩前を向いてあゆむ、東北の皆さんの強さを感じる、すばらしいビールでした。





今夜は七夕。

いつの世も、七夕伝説に人々がひきつけられるのはなぜでしょうか。

はるか高い宙の上の恋のお話。

一年に一度きりしか会えないふたり。

そのうえ、雨が降ってしまえば、二人をつなぐ『かささぎ』の橋も架からない。

ふたりの涙のような雨を、私たちは傘に、掌に受けながら、地上で恋人に会いに。

今夜は二人は会えたでしょうか。

会いたくて、会いたくて。

天の川をわたり、星々のあかりの中、一年分のおもいをふたりで分かちあえたでしょうか。
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# by strabacco | 2011-07-07 23:53 | ビール